
「そろそろマイホームがほしいけれど、まだ頭金が準備できていない」
「頭金なしで家を建てると、あとから後悔しそうで不安」
このように、資金計画への不安から、注文住宅の計画になかなか踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、頭金なしでも注文住宅を建てることは可能です。実際に、住宅ローンで土地代や建築費をまかなうフルローンを利用して、マイホームを建てるケースもあります。
ただし、頭金を用意しない場合は借入額が大きくなることが多いため、月々の返済負担や将来の資金計画を事前にしっかり確認しておくことが大切です。
そこでこの記事では、頭金なしで注文住宅を建てる場合の考え方や、フルローンを利用するメリット・デメリット、後悔しないために確認しておきたいポイントを解説します。

まずは「頭金なし」とはどういう状態なのかを整理し、注文住宅の頭金の相場や、頭金なしでも本当に建てられるのかを順に確認していきましょう。
ここでは、次の3つを解説します。
まずは、基本となる頭金と自己資金の違いから確認します。
頭金とは、住宅の購入や建築にかかる費用のうち、住宅ローンを利用せずに自己資金で支払うお金のことです。
自己資金には、頭金のほかに登記費用や火災保険料などの諸費用にあてるお金も含まれます。そのため、家づくりで必要になる現金は、頭金だけではありません。
頭金なしで注文住宅を建てる場合でも、諸費用の支払いのために現金が必要になるケースがあります。諸費用の目安は、建築費や土地代を含めた総額の5〜10%程度と考えておくとよいでしょう。
家を建てる人たちは、どれくらいの自己資金を準備しているのでしょうか。2024年度の「フラット35利用者調査」によると、土地付注文住宅の所要資金の全国平均は5,007万円、融資金の全国平均は4,251万円でした。所要資金から融資金を差し引くと、自己資金は約756万円です。
また、国土交通省の令和6年度住宅市場動向調査によると、中央値では自己資金300万円、借入金4,200万円、合計5,030万円となっています。
このように自己資金を多めに用意するケースもあれば、自己資金を抑えて住宅ローンを活用するケースもあります。頭金なしで注文住宅を建てる場合は、平均額だけで判断せず、月々の返済額や諸費用まで含めて自分たちにあった資金計画を立てることが大切です。
出典:2024年度 フラット35利用者調査|住宅金融支援機構
建築費や土地代を住宅ローンでまかなうフルローンでも、注文住宅を建てることは可能です。自己資金を多く入れなくても、金融機関の審査に通れば契約を進められます。
土地から購入する場合は、家が完成する前に土地代の支払いが発生します。このとき、住宅ローンの実行前に一時的に借り入れる「つなぎ融資」という仕組みを使う進め方もあります。少し耳慣れない言葉ですが、土地代や着工金を先に用意するための短期の借り入れ、とイメージするとわかりやすいでしょう。
頭金がなくても、こうした仕組みを組み合わせることで、希望のタイミングで家づくりを始められます。まずは自分たちに合った進め方を知ることが、安心につながります。

頭金を用意しない場合には、家づくりを早く始められることや、手元に資金を残せることなど、うれしい点がいくつかあります。ここでは、次の3つのメリットを見ていきましょう。
まずは、タイミングの面から順にご紹介します。
頭金なしの大きな魅力は、まとまったお金が貯まるのを待たずに、希望のタイミングで家づくりを始められることです。
たとえば、「子どもの入学に合わせて新しい住まいで暮らし始めたい」、「今の賃貸が手狭になってきた」など、家がほしいと感じる時期は人それぞれです。
「頭金を貯めてから」と考えていると、その間も家賃を払い続けることになり、理想の時期を逃してしまうこともあります。
早めに家づくりを進められれば、そのぶん賃貸の家賃を払う期間を短くでき、新しい住まいでの暮らしを長く楽しめるでしょう。
賃貸と持ち家の違いを詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。
関連記事:賃貸と持ち家はどっちがお得?判断基準や年齢ごとの選び方も解説
頭金として自己資金を使い切らずに済むため、手元にお金を残しておけるのも大きなメリットです。
家を建てた後も、教育費や車の買い替え、急な病気やケガなど、まとまったお金が必要になる場面は少なくありません。手元に資金があれば、こうした出費にも落ち着いて備えられます。
また、引っ越し費用や新しい家具・家電の購入など、入居のタイミングでかかる費用にも回せます。万一の収入減に備える生活防衛資金を確保しておける点でも、手元に資金を残せる安心感は大きいといえるでしょう。
頭金なしで借入額が大きくなる分、住宅ローン控除を活用しやすくなる場合があります。住宅ローン控除は、年末のローン残高に応じて所得税や住民税の一部が軽くなる制度です。
借入額が大きいほど、控除の対象となる年末残高も大きくなるため、一定期間、税負担を抑えられる可能性があります。
ただし、控除の要件や上限額は年度によって変わります。制度をうまく活用するためにも、最新の内容を確認し、必要に応じて住宅会社や専門家に相談しながら進めると安心です。

ここまでメリットを見てきましたが、頭金なしには返済の負担や審査など、気をつけたい点もあります。ここでは、次の3つの注意点を確認していきましょう。
メリットとあわせて押さえておくことで、より納得のいく判断ができます。まずは、返済額の面から見ていきます。
頭金を入れない分だけ借入額が増えるため、毎月の返済額や総返済額が大きくなりやすい点は、まず押さえておきたい注意点です。
借入額が増えると、返済期間が長くなったり家計に占める返済の割合が高くなったりすることがあります。毎月の暮らしにゆとりを持たせるためにも、借入額と返済額のバランスは丁寧に考えたいところです。
また、金利が上がる局面では、借入額が大きいほど返済額への影響も受けやすくなります。無理のない返済を続けるために、借入額はできるだけ必要な範囲に抑える意識が大切です。
自己資金が少ないと、金利や審査の条件がやや不利になりやすい傾向があります。借入額が物件価格に占める割合を「融資率」といいます。
この融資率が高いと、金融機関によっては金利が高めに設定される場合があります。また、自己資金が少ないと、返済能力をより慎重に確認されることもあります。
さらに、諸費用まで含めて借り入れようとすると、審査の条件が厳しくなるケースもあります。頭金なしを検討する際は、こうした条件面も踏まえて、複数の金融機関を比較しながら進めると安心です。
頭金なしでは、担保割れと呼ばれる状態が起こりやすい点にも注意が必要です。
担保割れとは、住宅を売却する際に、ローンの残高がその住宅の価値を上回ってしまう状態のことです。オーバーローンとも呼ばれます。頭金を入れていないと、購入後しばらくは残高が資産価値を上回りやすくなります。
転勤や住み替えなどで早い段階に売却を考えたとき、この残債が負担になることがあります。将来の可能性も見据えて、繰り上げ返済などで計画的に残高を減らしていく意識を持っておくと安心です。

姫路市で頭金なしの注文住宅を検討するなら、姫路に詳しい住宅相談窓口を味方につけたいところです。
土地代を抑えられれば、そのぶん総予算にゆとりが生まれ、頭金なしでも無理のない返済計画を立てやすくなります。一方で、姫路駅周辺など利便性の高いエリアは坪単価が高くなる点も理解しておかなければなりません。
そのため、土地の価格だけでなく、通勤・通学のしやすさや周辺環境とのバランスを見ながら検討することが大切です。
セキスイハイム山陽が運用する「いえとちテラス」は、土地探しから資金計画、設計、建築、アフターサポートまで一貫してご相談いただけます。
「頭金があまり用意できない」「無理のない返済で建てられるか不安」という段階からでも問題ありません。イオンモール姫路リバーシティ内にあるため、お買い物のついでに気軽に立ち寄りやすいのも魅力です。
マイホームをご検討中の方は、「いえとちテラス」までお気軽にお問い合わせください。

今回は、注文住宅を頭金なしで建てる方法について、仕組みや頭金の相場、メリット、デメリット、後悔しないためのポイントまでを紹介しました。
頭金なしでも注文住宅は建てられますが、無理なく暮らしていくには、返済額や諸費用を踏まえた資金計画が欠かせません。
土地代・建築費・諸費用を含めた総予算で考え、手取りに見合った返済計画を立てることで、安心してマイホームづくりを進められます。家族にとって心地よい住まいを、無理のないかたちで叶えていきましょう。